【小話】タイコロールにまつわるまとめと個人的考察【後編】

皆様お疲れ様です。 後編では曲名に込められた意味などについて考えていきます。

前編はこちら→

https://shiryu3946.hatenablog.com/entry/2021/08/19/075521

 

 「タイコロール」という曲名について

そもそもタイコロールという言葉は造語です。どういう意味なのでしょうか。

 

タイコロールは「タイコ+ロール」「タイコ+コロール」ダブルミーニングとなっています。

「コロール」とはスペイン語で「色」という意味のため、タイコロールは「太鼓色」を表しているということになります。

「太鼓色」もまた造語ですが、コネクトカラーズのフルコンボ称号から考えるに、色そのものというより、色バージョンと、それを遊んできたドンだーたちが繋いできた歴史、未来を指す言葉と考えるのが妥当でしょうか。

タイコロールは色のつく曲を1クレプレイすることで得られる称号「カラフルドンだー」の対象曲となっていたため*1、公式的にこの意味合いがあると認めていると考えてよいでしょう。

では「ロール」はどのような意味合いを持つのでしょうか。歌詞により2通りの解釈が与えられています。

瞳が映した絵巻物(ロール)が
その手が奏でた連打(ロール)が

刻まれ続けてゆく

魂に

 絵巻物と連打ですね。 絵巻物は歴史を記録しておく年表のようなイメージでしたが、ふとこの部分は太鼓の達人の演奏画面を表しているのではないかという考えが浮かびました。 

瞳が映した絵巻物:音符の流れてくるレーン

その手が奏でた連打:プレイヤーの叩いた譜面

魂に刻む:叩くことで魂ゲージが伸びる

という感じです。

そういえば、20周年記念のイラストでは、レーンが巻物のようになっていましたね。

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個人的に連打の意味合いを含ませてあるのはまた別の理由があると思っています。

連打とは叩き続けるものです。つまりみんなが太鼓を叩き続けてくれたからここまで太鼓の達人が続いてきたということへの感謝を込めているのではないか、そう考察します。

役目を支え紡いだ、という歌詞があるので役目という意味のroleがかかっていると考えても面白いです。

別の曲によって紡がれるコンセプト

この曲は今までのバージョン、プレイヤーに感謝しつつ、これからの太鼓の達人にバトンを繋ぐような楽曲を作りたいという思いの元作られたと話しましたが、ニジイロVer.ではバトンを受け取り、繋いでいくコンセプトの楽曲「ニジイロバトン」がPonchi♪氏により作られました。また、20周年記念企画「太鼓 de タイムトラベル」の第3弾「4+1のそれぞれの未来」ではタイコロールの歌詞の一部がcosmo@暴走P氏おなじみの早口に乗せて歌われ、譜面も引用されています。 この曲は曲名通り「未来」がテーマとなっています。

タイコロールのコンセプトであった「これからの太鼓の達人」が、タイコロールに感銘を受けたほかのアーティストたちが未来を歌う曲を作っていくことで、タイコロールからは離れた別の曲で繋がれていくというのはなかなか面白く、素晴らしいことだと感じます。

 

この曲について分かっていること、そこから広げられる僕の妄想については以上になります。steμ氏の熱い思いから作られた「タイコロール」は確かに多くのプレイヤーの心を動かし、「これからの太鼓の達人」でも歴史を繋いでいこうという動きを作ったと思っています。彼の狙いは無事達成されたのではないでしょうか。

それではこれで〆とさせていただきます。ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

*1:現在は入手できません