この記事はあくまで筆者の考察であり、真実は太鼓チームのみぞ知ることについてご了承の上でこの記事はお読みください。
皆様、お疲れ様です。
太鼓の達人の人気シリーズといえば、2000シリーズですね。意外なことに私の記事ではあまり触れていないシリーズです。*1
簡単に紹介すると、CS3で登場した第一作目「さいたま2000」を筆頭に続いているLindaAI-CUEさんによるシリーズで、その奇抜な楽曲たちは太鼓チーム側からも「頭のネジがブッ飛んで空いた穴に醤油でも流し込んでるんじゃないかと思える曲」と褒めているような悪口のような評価を貰っています。
主に旧筐体時代の最難関曲を担い続けてきた楽曲たちで、〆ドレー2000は2023年9月23日に23時54分、陽の旅路へのプレリュード(裏)が登場するまで10年以上アーケード版のおにの最大コンボ数1位であったり、ドンカマ2000は今でも最難関曲の一角にいたり、近年でもまださいたま2000、よくでる2000、またさいたま2000が段位道場に採用されるなど、現在でもその脅威は衰えていません。
そんな2000シリーズですが、ボス曲を担い続けてきただけあって毎回譜面制作にはとても苦労されているそうです。とくにドンカマ2000は構想に1年、譜面を作り始めて1ヶ月という超大作です。
各楽曲の譜面制作の担当者ですが、さいたま2000~黄ダルマ2000まではタカハシさん、またさいたま2000をオジマさん、〆ドレー2000*2~ノるどん2000をエトウさん、わら得る2000をマスブチさん、たいこの2000をすえPさんが担当しています。
タカハシさんはエトウさんの前のブログ更新担当者で、2人とも太鼓チームの顔的な譜面ジャーです。 マスブチさんもAC3から参戦し、太鼓の達人のサウンドディレクターを務める重鎮なので、この3人は代表的な譜面ジャーと呼んでも良いでしょう。
オジマさんは公式的な露出が少ないですが、作ってきた譜面は実力派ドンだーに好評であった譜面が多く、上級者向けの譜面を理解しているからこその譜面担当と考えられます。 すえPさんもソライロ九段に受かる実力者であり、元達人課題曲の疾風怒濤(裏)やチャーリー ダッシュ!なども制作していることから、高難易度の制作に長けていると言えるでしょう。
このように、代表的な譜面ジャーや実力派譜面ジャーを贅沢に利用したこのシリーズですが、まださいたま2000だけ譜面制作者が分かっていません*3。
そこで今回は公式から与えられている情報を元に、まださいたま2000の譜面制作者を当てに行こうと思います。せめて惜しいところまでは絞りたいです。
前提条件の確認
①初収録作品3DS3における譜面ジャーの担当譜面
まださいたま2000の初出作品は2016年6月16日発売の3DSソフト「太鼓の達人 ドコドン!ミステリーアドベンチャー」(以下、3DS3とする)です。
家庭用の太鼓の達人にはスタッフロールが付いていますが、その中には「譜面制作」の項目があり*4、その家庭用初出の譜面の制作を担当した譜面ジャーだけ名前が載っています。 つまり、スタッフロールを確認することでたくさんの譜面ジャーの中から第一段階のふるいにかけることができます。
とりあえず譜面制作者はこの13人の中にいることが分かりました。
次に3DS3の新曲、新譜面*5を見ていきましょう。
- ないものねだり
- 光るなら
- ころころここたま!
- ウンタカダンス
- 海の見える街
- セツナトリップ(表/裏)
- ハッピーシンセサイザ
- ギガンティックO.T.N(裏)
- なめこのうた(表/裏)
- 泡沫、哀のまほろば
- 星のカービィメドレー
- トラベルナ
- 逆転裁判123メドレー
- 魔界村(平地BGM)
- Outride a Crisis
- Good-bye my Earth
- Rising
- Lightning Dance
- 美しく忙しきドナウ(表/裏)
- 世界はいつでもミステリー
- 星屑とリニアと僕
- ダイエットファイター
- 秋竜~Shiuryu~(裏)
- まださいたま2000
- 魔導幻想曲
- クレイジービューティー
- 龍脈の王
以上 30譜面
1つのソフトで新曲・新譜面が合わせて30個。今では15譜面程度なので当時の本気が伺えます...と、思いましたが、現行作品のドンダフルフェスティバルでもほぼ毎月新曲が出ているので、いつでも家庭用は良い物を提供していると言うのが正しいでしょう。いつもお世話になっております。
これを公式から発表されている各譜面ジャーの担当譜面に分類します。仮に担当している譜面が1つも判明していない譜面ジャーと制作担当が未判明の譜面の数が一致したら、一気に絞ることが出来ます。 せっかく譜面ジャーに触れる機会なので、簡単な紹介も注釈に書いておきます。暇な方はどうかご覧ください。
担当譜面ジャー | 曲名 |
---|---|
ヤマグチ*6 | 光るなら |
海の見える街 | |
セツナトリップ(裏) | |
星のカービィメドレー | |
クレイジービューティー | |
くぼけん*7 |
Lightning Dance |
キジキジ*8 | 魔界村(平地BGM) |
Rising | |
龍脈の王 | |
atsu*9 | ころころここたま! |
セツナトリップ | |
エトウ*10 | |
ササオカ*11 |
世界はいつでもミステリー |
カワーゲン・コラーゲン*12 |
ハッピーシンセサイザ |
きらきら☆さかもと*13 | ウンタカダンス |
トラベルナ | |
Good-bye my Earth | |
しか@に~さん*14 | なめこのうた(表/裏) |
美しく忙しきドナウ(表/裏) | |
秋竜~Shiuryu~(裏) | |
アリーホット*15 | ギガンティックO.T.N(裏) |
逆転裁判123メドレー | |
すえP*16 |
ダイエットファイター |
まりも研究所*17 |
泡沫、哀のまほろば |
Outride a Crisis | |
未判明 | ないものねだり |
星屑とリニアと僕 | |
まださいたま2000 | |
魔導幻想曲 |
と、このようにエトウさん以外は何かしらの譜面が既に判明していました。残念ながら絞りこみは出来なかったので、別の事実から攻めていきましょう。
②ブログなどでの公式からの発言
成仏以降の2000シリーズをエトウさんが担当しているのなら、まださいたまも譜面担当なのでは?と思う方もいるかもしれないですが、残念なことに本人の口から「NO」と発言が出ています。
ソースは2020年の闘神祭でエトウさんと話した人が聞き入れた情報、というだけなので公的な根拠にはなりえませんが、今回はこれを信頼して候補から外させていただきます。
マスブチさんについて、バナスタサウンズナマスタ第10回にてわら得る2000に触れた際に「2000シリーズ(の譜面制作)って初めて実はやるんですけど...」との発言があったため、候補から外します。
ササオカさんについて、PS4ソフト「太鼓の達人 セッションでドドンがドン!」発売前の紹介記事内で、譜面作りのこだわりについて「必ず自分がクリアできるものにしていますね」と答えていること、そして同作品のテーマソング「つながれ!ひろがれ!打ち上がれ!」はノルマクリアに失敗した「掟破り」の譜面であることを明かしていることから、☆10でも指折りの難易度のまださいたま2000を担当するとは考えにくいため、候補から除外します。
しか@に~さん氏について、彼の担当した譜面であるSoup(レッドVer.初出=まださいたまより後)について語った際に「記念すべき50譜面目」であると発言しており、Soup以前に登場した譜面でしか@に~さん譜面であると判明している数がちょうど49譜面であるため除外します。その時点での制作譜面が全部判明している譜面ジャー、めちゃくちゃ貴重です。
ここからは、残りの9人から考察していくしかありません。
考察
①担当しがちな譜面傾向を元に外す
まずは思い切って
- atsu
- きらきら☆さかもと
の2人を外します。
理由としては、単純にこの2人は主に低難易度を担当する譜面ジャーであり、まださいたま2000は大きく外れているからです。
atsuさんはコラボ系やアニメ楽曲を主に担当しています。かつての開発日記では「いつか、☆10の譜面が作れるように、修行中です!」との発言がありましたが、流石にまださいたまを任せるのは社内イジメになりかねません。
きらきら☆さかもとさんは自分で「最近の太鼓の達人は難しそう...などと気負わないで楽しんでもらえるように」譜面を作っていると公式ブログ内で発言しているため、理念と真逆を行くまださいたまは作っていないと思われます。
②譜面に見える「癖」から外す
次に
- アリーホット
- まりも研究所
の2人を外します。この2人の譜面には見た目から分かるある特徴が存在します。
まずアリーホットさんですが、判明している譜面に「コ」の文字が一度も使われていないという特徴があります。
譜面の下を流れる文字については譜面ジャーがある程度自由に決められます。それが分かる例として、譜面下の文字で歌詞合わせを行っているvoid setup*19や4+1のそれぞれの未来*20などが存在している他、意図的に「コ」を配置していないと公式発言のあったHARDCOREノ心得もあります*21。
アリーホットさんが「コ」を使わないこだわりを持っていそうなことは、ギガンティックO.T.N(裏)の面単色地帯を見れば分かりやすいと思います。
まださいたま2000にはコ音符が存在しているため、アリーホットさんは外せると考えました。*22
次にまりも研究所さんですが、彼の譜面は1打目の音符が現れるまでと、最後の音符を叩いた後の小節線が非表示になるという特徴があります。
1打目の音符が現れるまで、というのは彼の譜面の中だと竜と黒炎の姫君(かんたん)やゴーストルール(かんたん、ふつう)が分かりやすいです。他の難易度より1打目が後ろの小節に置かれていますが、その間にむずかしい以上で流れている小節線はかんたんやふつうコースでは見られません*23。
また譜面を叩き終わって「ノルマ成功」の文字が出るまでの間、あるいは出た後には、何も音符の無い小節線が流れていくのが普通ですが、彼の担当譜面はそのほとんどが最後の音符が存在する小節の終わり以降1本も小節線が流れません*24。
例外的な譜面は、太鼓チームに正式加入前にエトウさんやしか@に~さんさん*25と合作した「色は匂えど 散りぬるを」「幻想のサテライト」「Endless Seeker」の3譜面と、最後に小節線ギミックを施した「The future of the 太鼓ドラム」であることを考えると、全ての譜面で貫いている流儀であると考えても良いでしょう。
まださいたま2000は、最後の1打の後に3本ほど小節線が流れていたため、彼の譜面ではないと考えます。
ちなみに事実確認の「未判明」の欄にこの特徴と一致する譜面が1つ存在します。魔導幻想曲です。詳しくは説明しませんが、音取りとゲーム的配置を両立させた譜面であるため、彼の譜面である可能性は高いと思います。
ここまでの考察で、残り5人まで絞ることができました。
- ヤマグチ
- くぼけん
- エトウ
- atsu
- キジキジ
- ササオカ
- Kawagen Kollagen
- きらきら☆さかもと
- しか@に~さん
- アリーホット
- すえP
- まりも研究所
- マスブ・チュジー
③公式発言から推測して外す
かつての太鼓の達人公式ブログでは不定期で「いまさら聞けない?譜面制作よもやま話」という企画を行っており、その内容は譜面ジャーが自分の担当した譜面をいくつかピックアップし、こだわりを語るというものでした。 現在譜面制作者が判明している譜面のほとんどはここからの情報です。
まださいたま公開以降によもやま話を受けており、かつ3DS3にて譜面を制作した
- ヤマグチ
- Kawagen Kollagen
- アリーホット
- しか@に~さん
- すえP
の5人に関しては可能性がより低くなると考えます。
というのも2000シリーズの、それも達人相当の譜面の制作秘話などドンだー的には聞きたいに決まっていますし、その需要に応えてこそのこの企画であるからです。 譜面ジャーとしても2000シリーズの担当など鼻高々に公開したいのではないでしょうか。
最難関級の譜面担当は意図的に伏せられているという可能性は、チャーリー ダッシュ!や≠MM、疾風怒濤の譜面担当が普通に公開されている点から一旦却下します。
ヤマグチさんについて、記事内で同作品のクレイジービューティーが初の星10であることが明かされており、まださいたまの譜面担当を任されるとは考えにくいと思います。
また、他に担当した星10の承認欲Q、冷凍庫CJ~嗚呼面太鼓ブラザーズ~、三瀬川乱舞(裏)などを考慮しても叩きやすい腕運びが存在する譜面が多く、運手を組むのが難しいまださいたまは彼の作風と違うように感じます。
カワーゲン・コラーゲンさんも主に☆8程度の譜面を作っているため(大勇者タツドンみたいな詐称が多いとかはともかく)、除外しても問題なさそうです。
すえPさんについて、たいこの2000を担当した際には「2000シリーズを担当する重圧感…」とのコメントもあり、初めて2000シリーズの譜面を担当するからこその発言とも取れると思います。 またParousiaの譜面を担当した時のブログコメントでは、同じ作曲者のxiさんが提供してくださった楽曲「疾風怒濤」の譜面も自身が担当したことをついでに報告されていたため、もしまださいたまを担当していたならば伝えてくれそうな気がします。*26
④結論
ということで、ついにキジキジさんかくぼけんさんの2択まで迫ることができました。二人とも旧筐体時代から太鼓の達人を支えるベテラン譜面ジャーであり、2000シリーズの譜面担当者としてどちらでも納得できます。
ここからはまださいたま2000とよく向き合って、その特徴と二人の譜面傾向から予想するしかありません。よりにもよって多彩な譜面が作れる2人が残ってしまいましたが頑張りましょう。
まださいたま2000の特徴として
- 速さに任せた物量譜面に見せかけて、ロール処理しにくい配色と正攻法ではどちらの手でも16分入りが要求される配置による高い技術を要求する高速地帯
- 繰り返しの中で発展していく難易度構成
- 音を拾っていないようでドンで曲中のキックを丁寧に拾っているサビ
- 普通譜面は歴代のさいたまシリーズ引用
- むずかしい譜面以下はほぼおに譜面から音を抜いたもの
という点があります。これらを総合して考えると、キジキジさんが作ったのではないかというのが私の結論です。 根拠を説明します。
2人とも複合を多用した譜面をよく作っていますが、まださいたまはさらに「ゴーゴーは同じ配置を繰り返しつつ、少しずつ音符を増やしていく」構成をしています。これは彼の譜面の中だとNAKED GLOWやからくりピエロ、微妙なラインだと束ね糸などに見られます。 最後に向けて長複合が増えていくのはガンスリンガーシンデレラや零の狂詩曲を感じます。
普通譜面の譜面引用ですが、オパ!オパ!RACER -GMT mashup-でマッシュアップ元のファンタジーゾーン OPA!‐OPA! -GMT remix-とRidge Racerの譜面引用を行っている前例があり、関係する曲の譜面引用を行うタイプの譜面ジャーであることも分かります。
4つ目の特徴はほとんどの曲がそうではないのか?という指摘がありそうですが、ある程度レベルが高くなるとむずかしい以下は高難易度化を避けるために違う音取りをすることも多々あります。この二人のうち、よりおにとむずかしいで差を大きく着けない印象があるのがキジキジさんでした。
分かりやすいのは、3DS3での担当譜面でしょうか。キジキジさんの担当した龍脈の王、魔界村(平地BGM)ではむずかしい以下でもソフランを実装しているのに対し、くぼけんさんのLightning Danceでは一切ソフランがありません。
またキジキジさんは3DS3で開発ディレクターを務めており、「太鼓の達人 Vバージョン」で同じポジションを務めたマツモト(闇属性)さんが≠MMを始め多くの高難易度曲を担当したことを考えると、ディレクターだからこそ超高難易度を任せられているのではないかと考えることもできます。
最後にただの妄想ですが、かつて桜花爛漫の譜面を作る3人の譜面ジャーを決める企画にて、キジキジさんの立候補コメントに「独りよがりの俺スゲー譜面は自粛するべきです。なんか、知らんけど胸が痛くなってきた・・・」となにやら意味深な発言がありました。 これを斜に構えて受け取るならば、何やらブーメランになりかねない譜面を作ったのではないかと考えられます。 もしかしたらこれがまださいたま2000にあたるとキジキジさんが考えていて、リストアップしたのは普段は守っている信条のもと作った譜面のみ、という可能性はありそうです。
以上になります。考察の結果、キジキジさんがまださいたま2000の譜面を担当しているのではないかと予想しました。 特定するにあたって様々な情報元を探したり、譜面ジャーの譜面傾向を学んだりできて、私自身楽しく考察できました。
普段から太鼓の達人の譜面について、攻略の面でもこだわりの面でもその工夫を見つけようと分析を行っているのですが、今回は「譜面の下の文字」や「小節線の表示」など、これまで無かった視点を持つことができたのも大きな収穫だったと思います。
それでは今回はこのあたりで〆とさせていただきます。 キジキジさんが譜面を担当したというのは、公式ではなくあくまでも個人の妄想であることは悪しからず。
それではみなさん、おつカレーライス!!!
参考
https://wikiwiki.jp/taiko-fumen/%E8%AD%9C%E9%9D%A2%E4%BD%9C%E6%88%90%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7
- 笹岡さんの発言の根拠となるインタビュー記事
『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』新機能を開発スタッフが解説!体験版も遊んでみた【特集第2回】 – PlayStation.Blog 日本語
*1:さいたま2000を六本の薔薇と采の歌の記事で、恋文とEkiBENをコンボ数の記事で、十露盤を新モールスの考察の記事で軽く扱っただけで、いずれもメインを張ってはいません。
*2:黄ダルマ2000までの譜面を繋げただけなので、ちょっと違うと言えばちょっと違いますが...
*3:厳密にはよくでる15300、Nesin Amatias、続・〆ドレー2000の譜面制作者も不明ですが、Nesinはさいたま2000の譜面を反転しただけ、続・〆ドレー2000は各シリーズのそのままの引用であることから実質譜面制作者は明らかであるものとしています。よくでる15300はメロディー(?)を無難に拾っただけなので、あまり譜面ジャーに関心が向けられないように感じます。誰が作ってもああなりそうですが、恐らくエトウさんでしょうか。
*4:PS4以降は「SCORE LEVEL DESIGN」となっています。
*6:メロディを丁寧に拾った安定感のある譜面を作る譜面ジャー。曲を聴いて二通りの解釈ができたときには裏譜面を作って明確にコンセプトを分けることもしばしば。ブルー段位道場のスタッフロール以降音沙汰がない。
*7:AC8から参戦しているベテラン譜面ジャー。16分3連打の繰り返しや16分5連打+7連打の印象的なリズム、配色が楽しい16分複合などが特徴的。旧筐体時代から多くの名譜面を作りドンだーから支持を得ているが、アイドルマスターの曲だけを集めた「マストソングス」ではコール合わせの連打や盛り上がりに合わせたゴーゴーを乱用したり、これまでの譜面を変更したりと大きく評判を下げた。それでも僕はこの人の譜面が好きです。現在でもこの人っぽい譜面をたまに見かけるので多分現役。キリ番、ゾロ目コンボへのこだわりが太鼓チームの中でも強い。
*8:AC5から参戦。初制作譜面はソウルキャリバーII。音合わせ譜面は勿論、曲に馴染む配置をした譜面が多い印象。技術譜面が多く、特にMAGICAL SOUND SHOWERやNAKED GLOWなどは現在でも人気。なお判明している唯一の☆10は束ね糸と体力系。最近だと太鼓 de タイムトラベルの一世風靡の達人譜面やドンダフルフェスティバルのゲームデザインで名前を確認。筆者のイチオシ譜面ジャー。
*9:コラボ関係の仕事や筐体のポップ作成などを行っている譜面ジャー。オオサワという名前の方がピンと来る人もいるかもしれない。懐かしの関ジャニの仕分け∞の限定譜面は彼の譜面の可能性が高い。ブルーVer.時点では太鼓の達人のプロデューサーを務めていたが、現在の動向は不明。イエローVer.の天下一音ゲ祭ではスタッフ代表として舞台に登場した。☆8程度の譜面を主に制作している。
*10:言わずと知れた太鼓の達人開発ディレクター。ドンカマ2000のような極限まで音合わせした譜面、Phantom Riderのようなギミック譜面、Doom Noizのような曲に合うリズムを新たに作る譜面などどんな譜面でも作れる万能譜面ジャー。企画や段位道場の開発で忙しく、最近はあまり譜面を作れていない様子。2023年6月18日の生放送でサラっとアスノヨゾラ哨戒班の譜面を作ったことを公開し筆者の中で話題に。
*11:太鼓の達人を企画段階から支える最古参メンバーの1人。繰り返しを基本に発展させていく譜面を得意とする譜面ジャーで、太鼓の達人の顔である夏祭りの譜面も彼が作成している。家庭用ディレクター、デザイン、テーマソング作詞などの仕事を担っており、作詞したテーマソングはそのまま譜面を付けることが多い。今回紹介した世界はいつでもミステリーもこのパターン。
*12:作曲も譜面制作もこなす譜面ジャー。彼の作曲で有名なのはやはりそつおめしきだろうか。恋はドント・ダウトやバーニングフォースメドレーも彼の曲である。ドント・ダウトの歌唱であるYuzukiさんは彼の奥さんである。かなりの年の差婚。初制作譜面はにんじんにん。この時点でセンスが伺える。 時空庁時空1課やクロス・ブルーのような音取りに拘らない譜面が多い。曲の小ネタ再現やコンボ合わせ、ギミックなど譜面作りのテクニックに貪欲に手を伸ばしており、高品質な譜面が多い。癖の強い譜面を多く作っているため、段位道場で彼の譜面を見かけることも少なくない。
*13:何も考えずに叩いて、「あー楽しかった!」という気持ちが残ることに重点を置いて譜面を作成している譜面ジャー。理念通り複合の少ない単純明快な譜面が多いが、印象的な配置が多く譜面制作の実力の高さを感じる。特にGood-bye my Earthの配置の巧みさは一級品。元サウンドチーム出身で、ナイトメア・サバイバーは彼の楽曲である。譜面制作理念に対して曲がイカつい。現在の動向は不明。
*14:「その曲をプレイする人が求める難易度感」を重視した譜面ジャー。ソフランを多用した譜面が印象的で、その理由として「疾走感」を挙げている。上級者がプレイすることを想定した譜面アプローチだと言えるが、ソフラン依存の譜面傾向が多かったからか、秋竜(表)の譜面を作った際にはエトウさんから「ちゃんと考えて譜面を作っているのか」と指摘を受けている。その譜面の癖の強さから、ドンだーからの評価もかなり割れているが、カグツチやScars of FAUNAなど幅広いプレイヤーに評価されている譜面も多く作っている。キミドリ~イエローでは段位道場の構成に参加。ブルーVer.周辺で持病の悪化を理由に辞職しているが、イエローから太鼓塾が目に見えて手抜きになったのは彼と同様の熱意をもった担当が見つからなかったからだと考えられる。
*15:短い複合を多用する譜面が得意な譜面ジャー。初期に判明していた低難易度譜面に人気の譜面が少なく最初は評価が低かったものの、FUJIN RumbleやFooFooカセット、KUSANAGI等の高難易度譜面の制作をしたことが判明すると、その完成度の高さからどんどん評価が上がった。譜面制作話を聞くかぎり、かなりふわっとしたイメージを始点として譜面を作っていることが分かる。現在の動向は不明。
*16:元々はシンクロニカの譜面制作を担当していた譜面ジャー。作曲も行っており、シンクロニカ提供曲「駆け抜けてゆく」は太鼓の達人でも遊べる。経歴からか、シンクロニカ楽曲の譜面の多くは彼が担当している。音合わせの精度が高く、特にチャーリーダッシュや疾風怒濤は容赦のない音取りでドンだーを苦しめた。初制作譜面はロストワンの号哭。
*17:音楽的配置とゲーム的配置をうまく使いこなす譜面ジャー。担当した譜面はALiVEや激運!七福ハッピークルーをはじめ好評の物がとても多く、人気の譜面ジャーと言える。太鼓チームに所属する前から「譜面ジャーX」として譜面制作に参加していたらしい。弾幕ゲームが大好きらしく、東方楽曲の譜面を多く担当しているほか、東方コラボで射命丸文や魂魄妖夢といった人気キャラを差し置いて宇佐見蓮子&マエリベリーハーンのぷちきゃらが先に実装されたのは彼の功績らしい。最近ではThe future of the 太鼓ドラムの譜面を担当。
*18:サウンドディレクター・増渕裕二さんの譜面制作の際の名義。マーヴィー教授という時もある。リズムが素直じゃないだの、むずかしい以下の難易度が高いだの言われがち。作曲家としてはミカシリーズやSTAGE 0.ac11、亜空間遊泳ac12.5などを作っている。作曲に近い考え方で譜面を制作しており、曲になっていない音でも「太鼓の打音を新たに追加する」という考えの元配置することが多い。ドラム合わせの譜面も多く、あの日出会えたキセキのようなとっつきやすい譜面も作っている。AC2から参戦している最古参勢であるにも関わらず、わら得る2000のような斬新な譜面を現在でも制作し続けている。エンジニアとしても太鼓の達人に関わっているから、システムの限界を試す譜面を作っているとも考えられるか。
*19:曲中の「カッコ」という歌詞について、譜面でも縁と面でカッコを再現しています。
*20:歌詞の「どこ」に立っていますか、と「こ」の先の、について、コを配置することで再現しています。
*21:この意図ですが、登場から6年が立とうとする今でも全然ピンと来ていません。分かる方がいたら教えてほしいです。
*22:ただし、PS4のスタッフクレジットでも名前が載っていますが、「コ」が無い譜面が無かったり、FooFooカセットのむずかしいには普通に「コ」があったりと、確証が無いです。少なくともまださいたまの時期周辺の譜面にはコが無いことは確かです。
*23:この特徴を元に考えると、難関譜面と名高いまるくてはやくてすさまじいリズムやCoquetteは彼の譜面の可能性が高いです。もしそうだとしたら、同時期に登場している上に両方段位課題曲のため、かなりの労働量ですね。
*24:最近だとRe:End of a Dreamでもこの特徴が見られました。もしかしたら譜面を担当しているかもしれませんね。
*25:彼の名前、ちょっと敬称に困ります。
*26:画竜点睛シリーズ最新作である「一世風靡」の譜面ジャーからのコメントでも、マスブチさんとキジキジさんは過去のシリーズでも譜面を担当したことを普通に明かしているので、これまでのシリーズの話をすることは全然おかしくないと言えると思います。