【太鼓の達人】ニジイロVer.になってからできなくなったこと【ちょっとマニアック】

皆様お疲れ様です。皆様ご存じの通り、太鼓の達人はニジイロVer.にアップデートされて、演奏の快適さの向上や各種機能のパワーアップなど、あらゆる面で利便性が高まりました。その一方で、ニジイロになってからできなくなったことも、実は少なからずあります。今回は、ニジイロから出来なくなったことをまとめていきます。

真打オプション

真打オプションとは、コンボボーナスやゴーゴータイム中の点数上昇が無くなって、さらにどの難易度でも理論値が100万点付近になるように設定されるオプションである。 コンボを繋げることよりも精度が重視されるため実力の指針としやすいことから、太鼓の達人アーケードを利用した大会や、家庭用のランクマッチでもこの配点が使用されている。

ニジイロVer.からは通常配点が真打とほぼ同じ計算方式となった*1ため、オプションから消えた。

 

筐体カメラ

太鼓の達人は筐体の上部にカメラがあり、顔を映すことでおすすめの曲を教えてくれたり、特定のコラボの時には対象の商品をカメラに映すことで着せ替えが貰えたりした。

ニジイロVer.になってからはカメラの代わりにコードリーダーが設置され、QRコードやバーコードを読み取る機能を代わりに担うようになったため筐体カメラは不要となった。

実際、新たに出荷されている筐体にはカメラがついていない。カメラ機能の廃止に伴い、グリーンVer.まで存在した「おすすめ曲」フォルダも無くなった。

 

復活連打

グリーンVer.までは1曲目でノルマ落ちした際に、救済措置として5秒以内に指定回数以上連打をすればゲームを継続できる「復活連打」が存在した。 ニジイロVer.では必ず筐体上で設定された曲数を遊べるようになったため廃止された。

 

フォルダを閉じるコマンド

今はジャンルごとのフォルダを閉じるときには「とじる」看板を叩く必要があるが、グリーンまでは閉じる看板以外にも、縁を左右で素早く叩くことでフォルダを閉じることが可能だった。ニジイロ初期はよく癖で縁同時入力で閉めようとしたものである。個人的に復活希望。

 

筐体でバナパスポート使用時の着せ替えの変更

グリーンVer.以前は、エントリーするたびにぷちキャラ以外の着せ替えを自由に変更することが可能であったが、ニジイロVer.ではバナパスを使用した際は着せ替えの変更が出来なくなった。*2きせかえを頻繫に変える人はそう多くないので特別困ることは無いが、段位に合格して最高段位を更新すると、強制的にきぐるみ「段位道場」になるため、きせかえを変えたくない人からすると少し面倒かもしれない。

 

一部の双打譜面

双打とは1人で2つの太鼓を使って演奏する遊び方であり、公式からも双打譜面と呼ばれる、音符を1P2Pに散らばらせた一人で2つの太鼓を使う前提で作られた譜面が存在している。

ニジイロVer.からの点数の新計算方法に対応するために、一時期双打譜面は無くなったが、2020年11月25日のアップデートで一部の双打譜面が復活した。

しかしそれ以降は残りの双打譜面が復活するというお知らせは無く、6譜面の双打譜面が未だに復活をしていない。 Garakuta Doll Play(裏)Many wow bang!(裏) KAGEKIYO(裏)などの双打譜面は人気も高かったため、復活が期待される。

 

筐体内スコアランキング

筐体内スコアランキングとは、1曲ごとにその筐体で演奏された記録のうちベスト3までの成績をプレイヤーのスコアネームとともに記録しておく機能である。

削除された理由は分からないが、個人的にはニジイロVer.からは複数の言語に対応するようになったため、プレイヤーのSNが筐体の言語設定と異なる場合の処理で不都合があるのではないかと推測している。

 

AIバトル演奏での細かい難易度選択

グリーンVer.のAIバトルモードでは*3、通常の「かんたんふつうむずかしいおに」の4段階ではなく、それぞれの難易度の間に中間譜面を追加した「レベル」で難易度を選択できた。曲によっては10段階ほどの難易度から選択できたが、ニジイロVer.では通常の4段階に戻った。 中間譜面といっても、ただ長複合を短くしたり、16分3連打の複合を単色にしたりといった単純な密度下げがほとんどだったため、わざわざプレイする人も少なかったのではないだろうか。

また、12分以上の密度を緩める調整しかしていなかったためか、サビで倍速となるNo Gravityのゴーゴーがまったく弱体化されていなかったり、倍取り譜面の見た目16分複合が弱体化されなかったりと、色々とガバも多い中間譜面であった。

 

2人プレイ限定いっしょにワイワイ演奏

イエロー~グリーンの2人プレイはデフォルトでは「いっしょにワイワイ演奏」というモードになっており、譜面が振り分けられて、片方のみが演奏する出番があったり、プレイヤーの実力に合わせて譜面の難易度が下がったり、見た目が特殊な音符があったりと、様々な工夫が見られた。

ニジイロバージョンからは通常の2人プレイのみに戻った。選曲が一部の曲限定だったことがターゲットであろう一般層を逆に困惑させたか、普通にあまり面白くなかったか(おい)。

 

縁で連打したときのみ赤くなる連打

シン・ゾンビに存在する譜面分岐の判定に使われる連打の次の連打だが、グリーンまでは普通に連打しても赤くはならなかった。 この連打は縁で連打を入れることで赤くできる。理由はGLAYが楽曲中に入れた太鼓の打音を再現したためである。

ニジイロバージョンからは普通に面で連打しても赤くなるようになったので、この仕様は消えたと考えてよいだろう。

 

ドンだーひろば内でのお買い物

グリーンVer.以前はどんメダルの他に、1プレイで100枚手に入るかつメダルがあり、これを使ってドンだーひろば内でしか買うことができない楽曲、着せ替え、メイク、音色などが存在していた。

ニジイロVer.ではかつメダルは廃止となり、解禁対象であったごほうびは無条件解禁か、プレイするだけで入手できるキャンペーン期間を通じて多くが救済された。

また、筐体内で購入できるどんメダルでの解禁曲も、以前はドンだーひろばからでも購入が出来たが、ニジイロVer.からは出来なくなっている。

どんメダル楽曲がドンだーひろば上で解禁が出来ないと、解禁しないでため続けていたら、ごほうびのシーズンが変更になる前にゲームセンターに行く時間が無かったため、せっかく貯めていたどんメダルが無駄になってしまった...なんてことが起こるかもしれないので、ドンだーひろば上でも購入が出来る方がいいのではないか?と思っている。どんメダルは貯まったら早めに使おう。

 

称号パーツガシャ

上で説明したかつメダルの他の使い方として、称号パーツガシャが存在した。

カスタマイズ称号を作るのに必要な称号パーツがかつメダル20枚でガシャ1回で引けるというものであったが、イエローバージョン以降更新が途絶え、ニジイロからは入手できなくなってしまった。

着せ替えや称号パーツは個性が出せる部分であるため、何らかの形で段位以外の称号パーツが手に入ることを期待したい。

 

ドンだーひろばのメッセージ機能

グリーンVer.以前のドンだーひろばではメッセージを設定することができ、「よろしくお願いします」のような挨拶から、「目指せ金超人」のような目標宣言をする人、Twitterのユーザーネームなどを書いておく人など様々な使い方がされていた。 他にもフレンド申請をする際に簡単なメッセージを添えることができた。

ニジイロVer.のドンだーひろばではこれらのメッセージ機能がなくなった。 自由に書き込めるため、不適切な内容も載せられることが原因かと思われる。

 

ドンだーひろばでの過去の段位閲覧(ただし、ニジイロ以降に限る)

ニジイロという呼び方は通称で、正式には「太鼓の達人 2020年3月Ver.」という。太鼓の達人のバージョンは大型アップデートとともに変更され、ニジイロバージョン以降のアップデートはすべて通常のアップデートであるため、このように最後に大型アップデートされた時期がバージョン名となっているのだ。*4

大型アップデートが無いため、2020年度のドンだーひろばは過去のひろばとして保存されていない。 これにより、現在2020年、2021年度の段位道場の記録をひろば上で確認することができない。

ニジイロ以降に収録された曲がニジイロの期間中に削除された場合、その曲のプレイ記録はひろば上のどこからも見られなくなってしまう。家庭用に移植されていない場合、収録されていたことすらも忘れてしまいそう。

 

太鼓塾での難易度強制

過去の太鼓塾では、フォルダに入っている課題曲は段位で使用される難易度のみ選ぶことができた。ニジイロになってからの太鼓塾にあたる「段位道場」フォルダにはこの強制機能は実装されていない。裏譜面を選ぶ際に入力を省けるためこの仕様があるとありがたいが、一級以下の課題曲でやりたい曲が見つかったときに鬼も選べるというメリットもあるので、復活してほしいかは悩みどころ。

 

段位道場でのくす玉表示

2021二段にて判明。ムラサキVerホワイトVer.の名人で「はたラク2000」を演奏した際はくす玉を割っていたのに対し、2021二段の「テルミン狂想曲」では、本来くす玉が配置されているところが風船に置き換えられていた。

理由としては、一瞬でも条件がくす玉を割る演出で隠れるのを嫌ったか、もしくは演出が激しいので、譜面の認識の邪魔にならないようにという配慮があったなどが考えられる。 2つ目の説については、ニジイロの段位では連打条件があり、風船・くす玉の打数はほぼ確実に叩く必要があるため、可能性は高そう。

そのため、「ニジイロでは表示できない」というよりは、「表示しないようにしている」が正しいかもしれない。

 

段位道場での強制譜面分岐

2020達人にて判明。 2020達人1曲目は「まださいたま2000」であったが、過去の段位で登場したときのような「譜面分岐:達人譜面固定」という文章が無かった。ここから予想されるように、ニジイロのまださいたまはモールス地帯の精度によっては普通譜面に行くことが可能だ。 とは言っても、普通譜面に行ったということはモールス地帯で可を19以上出したということであり、合格条件が可8未満の達人においては不合格が確定する。このため、強制する必要はないとの判断だろう。

ならばイエロー、ブルーはなぜ強制したのか、という説明は次の項目にて説明する。

過去の強制譜面分岐は収録曲の枠を一つ使って、成仏のような強制分岐仕様の別譜面として収録していたことが分かっているため、ニジイロにその譜面を持ってこれなかった可能性もありそう。

精度条件であるまださいたまだから良いものの(段位によってはあまり良くないが...)、連打が分岐条件となる画竜点睛シリーズパン vs ごはん 大決戦!!森羅万象などは連打で簡単な譜面に逃げられるため、強制譜面分岐が実装されない限り段位本編には来ないだろう。

余談であるが、2022年4月21日の更新にて追加された外伝段位は画竜点睛シリーズで統一されており、分岐が確定していないことを利用して、好きな分岐で合格を目指せる仕様になっている。 またニジイロ外伝の復活!イエロー達人と復活!ブルー達人のまださいたま2000は譜面分岐の強制が無くなっている。

 

段位道場での残り音符数表示

グリーンまでは段位道場をプレイすると、常に残り音符数が表示されていたが、ニジイロの段位道場ではそれが無い。

原因については、前述した強制譜面分岐のシステムが関わっていると考えられる。

例えばBATTLE NO.1を想像していただきたい。強制譜面分岐が無い場合、プレイヤーがどの譜面を遊ぶ前提で最初の残り音符数を書けばよいか、仮に途中で達人譜面から普通譜面に変えた場合、残り音符数はどう変化するだろうか。 強制分岐にしないと面倒な処理が多く、またバグの原因にもなりそうである。

結論として残り音符数の表示を復活させるには、強制譜面分岐などによるノーツ数の変動防止が大事だと考えられる。 まあ、出来たところで現状の段位の画面には表示するスペースが無さそうだが...

 

以上になります。もしかしたら見落としている何かがあるかもしれないので、「これがないよ」ということに気が付いた方は教えていただけると幸いです。

*1:真打との違いとして、大音符と通常音符の得点が同じ

*2:例外的に、ゲームのプレイによって得た着せ替えは手に入れたときにこれに着せ替えるかの選択ができる

*3:一応、ブルーVer.の演奏バトルモードも

*4:そのため、2020,2021といった年で区別されている